小川崇 松永和彦
JR旅客6社は6日、年末年始(昨年12月28日~1月5日)の利用状況を発表した。主要46区間の新幹線や在来線特急などの利用者数は、前年度比で110%となる983万4千人だった。コロナ禍前の2018年度比では84%となった。
JR西日本は、山陽新幹線が前年度比107%の143万2千人、北陸新幹線が同107%の25万4千人、在来線特急は同116%の57万7千人だった。関西空港線の特急「はるか」は、飛行機の増便も影響し、前年度から約20倍の5万1千人となった。JR東海の東海道新幹線は前年度比111%の316万7千人だった。
JR西の担当者は「行動制限の無い年末年始だったことなどが影響し、前年度と比べて高い水準で利用された」と話す。一方で、コロナ禍前の18年度と比べると、8割程度にとどまったことについては「まだまだコロナの影響がある」と話した。
関西鉄道協会も、大手私鉄5社(阪神、阪急、京阪、近鉄、南海)の利用状況をまとめ、5日に発表した。期間は12月31日から1月3日までの4日間。
利用者数(定期以外)は各社とも前年度と比べて増加し、5社合計で816万6千人と54万人増えた。売り上げも各社とも増え、5社合計で25億3376万円と、前年度比で約10%増えた。
京阪は3年ぶりに終夜運転を実施し、京都方面への初詣客の利用が回復した。担当者は「コロナ前に比べると、終夜運転の利用者数は7割だったが、若い人を中心に利用があった」と話した。(小川崇 松永和彦)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル